うつ病 症状

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うつ病も、他の病気と同様に早めの治療が大切なのですが、最初はなかなか自分でも気づかないものです。

 

ちょっと不調があったとしても、「忙しかったから、疲れてるかも」「ストレスが多いから仕方ない」「休日にたくさん眠れば大丈夫だ」などと、軽く考えてしまいがちです。

 

特にうつ病は、生真面目に頑張るタイプの人がかかりやすい病気なので、無理して頑張ってしまいがちなので、更に状態を悪化させてしまいます。

 

うつ病の初期症状は、まず「身体のサイン」として、体調不良から始まります。

 

 

自律神経のバランスが崩れてくるのもあり、微熱が続いたり、やたらと汗が出たり、理由もなく涙がでたりすることもあります。

 

特に病気でもないのに微熱や、暑くないのに汗をかく、突然涙ぐむなどは、うつの初期症状でもあるのです。

 

女性の場合は、ホルモン分泌のバランスが乱れて、生理不順になったりもします。
ホルモン分泌と自律神経は密接な関わりがあります。

 

気圧の変動で、雨が降ると不調になる、具合が悪いという状態に陥ったり、神経が高ぶってしまったりする人もいます。

 

自律神経の乱れによって、整腸機能が狂ってしまい、下痢することが多くなるということもあります。

 

気づきやすいのは「身体のサイン」ですが、実は「心のサイン」も生じています。

 

無気力になってきて、なにもヤル気がしないとか、何に関しても(好きなことや趣味にも)積極的に取り組む意欲が無くなってしまいます。

 

気分が晴れず、いつも落ち込んだ気分になってしまい、笑顔も減ってきて、笑うことが少なくなってきます。

 

ちょっとしたミスなどを、いつまでもクヨクヨと悩んだり悔んだりして、自分を責めたりする気持ちが強くなります。

 

他人から見ると、既に終わったことに対して、いつまでもグルグルと同じことを悔み続けたりして、無限ループにハマっているような状態に見えます。

 

自己嫌悪のような感覚に支配され、こんなことではダメだ!　こんな簡単なことも出来ないなんて、もう終わりだ　という感覚に支配されるようになります。

 

患者本人だけでなく、家族や身近な人たちのうつ病の初期の症状を見逃さないことが大切になります。

 

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うつ病の症状と物忘れ

 

認知症の初期症状として「物忘れ」は有名ですが、実はうつ病から物忘れ症状が発生しているケースも少なくありません。

 

うつ病で治療中の人であっても、自らの物忘れがうつ病が原因だとは思わず、認知症になったのかも?　と考える人も多いのです。

 

でも、うつ病の症状として、物忘れが発生するのは決して珍しいことでは無いのです。

 

認知症での物忘れは、脳の問題(主に機能低下)です。脳機能を改善して集中力、記憶力などを改善するお薬にヌートロピル（ピラセタム）があります。

 

ピラセタムは勉学に励む学生から働き盛りの社会人、最近ちょっと物忘れが増えたというような方まで幅広く使用される脳機能改善のお薬です。

 

簡単に言うと「脳の劣化」であり、加齢による老化症状からの発生であったり、脳梗塞などか原因だったりします。

 

若年性認知症というケースも無い訳ではありませんが、ほとんどの認知症は老人に発生するもので、若い人には少ないですね。

 

うつ病からの物忘れは、年齢に関係なく、10代や20代という若い人にも多々見受けられる症状です。

 

心療内科や精神科に通院して治療中の若い患者さんたちから、「物忘れがひどくなった」「ボーッとして集中できない」「頭が動かず、すぐに思い出せない」という訴えも少なくないのです。

 

うつ病で、なぜ物忘れが発生するのでしょう?

 

実は、抑うつ状態による「無気力」や「思考停止」が大きく関係していのではないかと言われています。

 

うつ病は脳内の神経伝達物質が減少することによって、頭のさまざまな働きが鈍くなっていて、「物事を考えられない」「意識を集

 

中できない」「頭がボーッとする」というような、頭に霞がかかったような、クリアでは無いモヤモヤした状況になります。

 

単純に考えても、ボーッとしていたら、軽い物忘れが多々あっても不思議ではないですよね。

 

うつ病の症状には、「思考停止」があります。頭が機能せず、何も考えられない、考えがまとまらない、記憶できない、覚えられない、というような状態に陥ってしまいます。

 

記憶できない、覚えられないとすれば、忘れてしまっていても当然ですね。「物忘れ」も思考停止の症状の一つとも言えるかもしれません。

 

うつ病の人は睡眠障害がある場合も多いので、睡眠不足もあってボーッとしたり、余計に頭の回転が鈍くなるというのもあります。

 

それらが、約束を忘れてしまったり、人の名前や顔が出てこないとか、昨夜食べた料理が思い出せないなどという、物忘れ症状につながるのですね。

 

寝不足の日が毎日続いて、頭が動かず、ボーッとしたような状態で、日々を過ごしていたら、物忘れをしても仕方ないかもしれません。

 

薬物療法で治療している場合は、睡眠薬などの副作用や、投薬量などによって頭がボーッとしてしまうケースも少なくありません。投薬のさじ加減は、本当に微妙なのです。

 

うつ病が原因での物忘れの場合は、うつ病の治療により病気が改善していくと、原因が無くなるので物忘れも改善します。

 

認知症の場合は、投薬で症状の悪化を食い止めることはできますが、認知症が回復したりすることは現代医学ではありません。

 

つまり、認知症からの物忘れは治らないと言えるわけですが、うつ病での物忘れは治るということになります。

 

うつ病も脳内の問題ではあるのですが、認知症のようには脳の劣化でも無ければ、脳が壊れた訳でもありません。

 

脳内の神経伝達物質が現象したことがうつ病の原因なので、治療によりうつ病が回復していくと、物忘れ症状も回復するということです。

 

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