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エビリファイをうつ病治療に服用する場合
アルピプラゾールともよばれるエビリファイは、2006年に発売された比較的新しいタイプの抗精神薬となっています。エビリファイは、うつ病や統合失調症、双極性障害の躁状態およびうつ状態の、幅広い精神疾患の病状に効果的な薬とされています。
こちらのコラムでは、精神疾患の代表的な病であるうつ病に、エビリファイはどのような効用をもたらすのか、この抗精神薬の特徴なども合わせてお話していきます。
エビリファイは、メンタル面でのストレスなど、何らかのトラブルを起こしてしまう原因となる、ドーパミンという神経伝達の作用が大きくならないよう、防止する働きがあります。ドーパミンとは、脳の中の三大神経伝達物質のひとつとされ、やる気や意欲を高めるための作用があるとされます。
エビリファイには、この作用をバランスよく調整してくれる役割があるとされています。そのため、エビリファイを服用することによって、過敏になっている状態の精神や神経を穏やかにする効用があることから、うつ病の患者さんのための治療薬として、長く用いられています。
さらに、集中力の低下や、気分がコロコロと変わってしまう精神状態の不調に、エビリファイを用いることが多くなっています。セロトニンとよばれるメンタル面での安定を保つ物質を増やしてくれる効用もあり、うつ病などの精神疾患の病状に大きな役割を果たす作用があることもわかっています。
また、日本をはじめ、世界60ヶ国もの地域で用いられていることから、エビリファイの服用によって得られる効果は高いものといえるでしょう。エビリファイには、3mgのそれぞれ成分が少なめのものから、6mgの中くらいの成分、12mgの多めの成分の種類があり、病状の大小によりこの抗精神薬を使い分けることができるのも大きな特徴のひとつとなっています。
エビリファイは、1回の服用で60時間もの効果が続くという結果も多く挙げられています。また、2015年にはエビリファイによる注射での治療も用いられており、メンタルクリニックなどへの通院時にこの治療も用いられることがあります。エビリファイの注射による治療は、1ヶ月に1度の割合でも比較的長期間効果が持続されるといわれており、副作用も軽いとされています。
エビリファイの抗精神薬の錠剤が苦手な方や、副作用が心配な方、薬の飲み忘れが度々ある方には、こちらの治療法も精神疾患の病状を抑えるため、効果的とされています。
お仕事やその他のいろいろな事情で忙しく、定期的に通院することが難しい方でも、一度の注射で効果が長時間続くこちらの治療法はおすすめといえます。メンタルクリニックなどの医院に受診の際には、医師に注射での治療法を相談なさってみてください。
エビリファイの服用で少なくとも副作用が気になるときがあるかと思います。エビリファイの副作用には、主に身体のこわばりやふるえなどの症状が挙げられています。
このような病状にお悩みになったときには、早めにメンタルクリニックなどの医院にて診察を受け、医師や薬剤師の方と薬の見直しや変更、減量などの相談をし、指示を正しく守るようにしましょう。
エビリファイの効用や特徴、副作用などの情報は、インターネット上のwebサイトや、抗精神薬の専門書などでも多く掲載されています。
エビリファイについて何らかの疑問や不安に思うことが出てきたときには、こちらの方法でいろいろな知識を身につけてみてはいかがでしょうか。また、医師や薬剤師の方にも、エビリファイについて相談をし、アドバイスをいただくようにしましょう。
これまで、エビリファイはうつ病などの精神疾患にどのような効用をもたらすのか、エビリファイの特徴などをお話ししてきましたが、ご参考になりましたでしょうか?
エビリファイには、たくさんのよりよい効果があり、うつ病などの精神疾患を改善する働きがあることが分かりました。このコラムをはじめ、エビリファイについての知識を身につけ、引き続きこの抗精神薬と上手にお付き合いいただけたらと思います。