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うつ病の行動活性化療法とは
うつ病の精神疾患に陥ってしまった場合、メンタルクリニックなどの精神疾患を専門的に治療する医院では、一般的に抗うつ剤を用いての薬物療法が多いことが現状となっております。うつ病などの精神疾患は、非常にデリケートな病状とされており、現在に至るまで、抗うつ剤を用いての薬物療法による治療のほかにもさまざまな種類の治療法が用いられております。
そのなかでも、うつ病の治療法のひとつに、行動活性化療法という治療方法があります。1970年代に研究発表され、おおよそ40年にもわたる長い歴史がある治療法として現在でも、うつ病の治療方法としてたくさんの方たちが取り入れております。抗うつ剤などを用いてのうつ病の治療は、脳のはたらきのバランスや心身の不調を改善させて行いますが、行動活性化療法につきましては、そのような抗うつ剤などの医薬品を一切使用せずに、うつ病の治療をしていきます。
その言葉の意味からご想像いただける通り、ご自身の行動の見直しをし、さらに活性化できるための、働きかけをさせて、うつ病の病状を緩和させていくという方法となっております。行動活性化療法は、ご自身がストレスを感じることなく、行っていて楽しいという事柄や行動を増やしていき、結果、メンタル面と身体部分に大きなメリットを生み出していきます。
日常生活の中で、ご自身が楽しめる事柄を増やし、行動していくことによって、明るく前向きな気持ちが生まれ、うつ病の病状を緩和していくという効果も期待できるとされております。ご自身で楽しい、楽しそうと思える事柄が増えていきますと、その気持ちが行動をしていきたいという欲求に変わっていきます。そのようなことで、ご自身の気持ちがよくなっていくことを実感し、うつ病などの精神疾患の病状により大きなメリットが現われていきます。
行動活性化療法は、いくつかの手順があり、その事柄に則って治療を行っていきます。はじめに、ご自身の日常生活における行動を記録していくことが最初に行うこととされております。この方法は、活動記録表といい、ご自身の日々の行動の記録をして、楽しいことと、ストレスや不安、憂鬱な感情を感じてしまったことなどを、事細かく記録していきます。どんなことがどのように楽しく感じられたのか、どんな行動がご自身に対してストレスになってしまったのかなど、ご自分の気持ちを行動とともに記録していきましょう。
一週間から十日を目安に記録していったのちに、活動記録表を再度見直すお時間を作ってみてください。その活動記録表を見直していくうちに、ご自身の楽しんでできている行動や事柄を知り、さらに増やしていけるよう前向きな気持ちが芽生えていきます。そして、ご自身でストレスや憂鬱な感情を認識してしまった行動に関しては、原因を追究し、そのような行動をなるべく控えるように心がけてみてください。
メンタル部分である心の状態と身体のバランスは、すくなくとも繋がっていることが多いといわれております。そのため、行動を変えてみるだけで、今まではわからなかった楽しい部分が見えてきたりという変化が現われていきます。また、気持ちを楽しいことへの欲求に見直してみるだけでも、行動力が生まれ、ご自身にとってうつ病の病状によりよい大きな効用をもたらしてくれることと思います。
こちらの行動活性化療法は、毎日コツコツと地道に続けていくことがとても大切です。続けていくことで、ご自身の病状や気持ちの状態と正面から向き合っていくことができ、うつ病の改善に大きく役立っていくことと思います。行動活性化療法については、メンタルクリニックなどの精神疾患を専門に治療する医院の医師や、心理療法士のかたからも詳しいアドバイスをいただくことができますので、不安に思うことや疑問点などを積極的にご相談してみることも大切といえます。
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