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双極性障害I型とII型の違い
「双極性障害Ⅰ型、Ⅱ型についてそれぞれの違いと特徴をお知らせします」
双極性障害とは、気分が高まっていつもよりも口数が多くなったりとの比較的気持ちが上向きな躁状態と、何事にもやる気や集中力が起きない、悲しく沈み込んだ気持ちが長く続いているうつ状態を頻繁に繰り返す、深刻な精神疾患のひとつとして知られています。
双極性障害には、Ⅰ型とⅡ型があり、それぞれの特徴や作用、用いられている抗精神病薬の種類も異なっています。
双極性障害Ⅰ型の主な症状や特徴は、次のようなことが挙げられます。
普段の日常生活に支障をきたし、通院や抗精神病薬の長期にわたる服用、精神科病棟への入院などをしなければならないほどの、躁状態とうつ状態が大変重く、病状が長く続いている状態の精神疾患となっています。
躁状態に陥っているときは、気分の高揚やご自身が何でも出来てしまうという自信のなどの感情が大きくなっており、幻聴や幻覚の症状が出てしまうことも多くあります。
そしてご自身でこのことが病気であることを自覚できていない場合も数多くあります。
躁状態とうつ状態を繰り返すとご自身では自覚が出来ていなくても、まわりの方たちが何らかの変化に気付き、指摘をすることで、始めて病状の自覚が現われていきます。
双極性障害Ⅰ型の主な治療方法は、メンタルクリニックなど精神疾患の治療を専門的に行う医院での、医師による診察を受けることが第一段階とされています。
医師の診断をもとに、血液検査や点滴治療、向精神薬の処方などが受けられます。
このとき処方される薬は、統合失調症などの治療薬とされている、向精神薬を用いられることがあります。
統合失調症や双極性障害の治療に使う向精神薬には、エビリファイやアリピプラゾールなどのお薬が有名です。
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その方それぞれの双極性障害Ⅰ型の病状の度合いによっては、通院や入院を検討するようアドバイスされたり、心理療法士の方によるカウンセリングを行うこともあります。
二つに分類されている双極性障害Ⅱ型の主な症状や特徴は、気分の高まりや、自信感のあらわれが、双極性障害Ⅰ型よりも軽いもので、軽躁状態とよばれています。
軽躁状態のときは、他人を攻撃したり、ご自身の気分の高まりの感情がそれほど頻繁に起こらず、幻覚や幻聴の症状が比較的出ることが少ないため、双極性障害Ⅱ型の病状をご自身でもまわりにいる方たちでも、なかなか気付くことができないのが現状となっています。
しかし、双極性障害Ⅱ型は、軽躁状態とうつ状態の症状が頻繁にあらわれるため、少しでも異変を感じたらこの疾患にかかっている疑いがあると思ってよいでしょう。
双極性障害Ⅱ型は、双極性障害Ⅰ型に比べますと、比較的症状が軽いため、メンタルクリニックなどへの通院や、長期間の向精神薬などの服用、カウンセリングなどはあまり必要がないとされています。
それでも、双極性障害Ⅱ型の精神疾患により、メンタルクリニックなどで治療を受けている方はたくさんいることも現状です。
通院をしなくても、調子の悪いときに、点滴を受けたり、双極性障害Ⅱ型には、抗うつ剤などの薬が処方されます。
また、毎日抗うつ剤を飲まずに、調子が著しくないときだけに服用する頓服などの抗不安薬のみの処方を受けることもあります。
比較的症状が軽いとされている、双極性障害Ⅱ型ですが、気分の落ち込みや睡眠障害が特徴的なうつ状態や、気分の高まりや攻撃的になってしまうことが特徴的な、軽躁状態に陥っていることは間違いなくありますので、早めにメンタルクリニックなどの医院にて診察を受け、医師からの適切な指示をいただくことがとても大切といえます。
双極性障害はⅠ型からⅡ型への病状の変化、その逆のⅡ型からⅠ型へ変化することも数多く挙げられています。
メンタル面での不調を感じたときは、早めにメンタルクリニックなどで診察を受け、病状の軽い重いに関わらず、適切な処置を受けることが大切です。
病状を悪化させず早めに対処できるよう、前もってカウンセリングの準備や、薬の服用についての相談を早めに行うようにしましょう。
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