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新型うつ、非定型うつ病とは
従来、うつ病には攻撃的な傾向は特に見られませんでした。
抑うつとは内側にベクトルが向いてしまうわけで、自傷行為など自分に向けての方向はありましたが、外へ向けての攻撃というのは特別なケースに限られていました。
ただ、ここ数年では「新型うつ」とでは言うような、他社への攻撃性が見られる新しいタイプのうつ病の症状も出現するようになっています。
もともと、従来型のうつ病は、気分が沈んでしまい、何事に対しても興味や関心がなくなってしまう、そして自分を否定して責める傾向が強くなるというのが典型的です。
憂鬱(ゆううつ)気分が強い、抑うつされた状態、何かに抑えられて凹んでいるような、エネルギーの感じられないイメージかもしれません。
この従来型を「メランコリー型うつ病」と呼んだりします。
メランコリーは憂鬱という意味で、まじめで几帳面で仕事熱心、律儀で誠実で責任感が強く、ちょっと有髄が効かないけど、優しくていい人と言われるような性格の人がなりやすいとされています。
この従来のタイプのうつ病では、他人への攻撃性というのは無く、自分を責める、自分を傷つけるという内側の方向です。
抑うつは攻撃性とは裏腹の関係で、一般的なうつ病では、攻撃が内側に向かうために最終的には自殺という形で現れたりします。
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まれに、うつ病の回復時期に家族への攻撃性が出現するケースがあるくらいです。
新型うつと言われるタイプは、攻撃性が外側へ向かい、自分以外を傷つけるということも少なくありません。
新しいタイプは「非定型うつ」と呼ばれており、従来の「全て自分のせいだ」という感覚とは真逆で、うまくいかないのは「全て他人のせい」と強く主張する傾向があります。
自分がうまくいかないのは周りが悪いせい、自分には責任が無い、周囲の責任というような他責傾向が強く、それを主張し他者を非難するという攻撃的な言動にでたりします。
家庭では親のせい、学校のせい、先生のせい、友達のせい、社会では会社のせい、上司のせい、同僚のせい、自分は全く悪くないという主張をします。
特に若い人に多いとされていて、一見して単なる甘えや幼児性のようにも見えたりします。
でも実は病んでいるわけで、本人はかなり苦しんでいるケースも多く、他者を攻撃しつつ、自殺を繰り返す例も多々あります。
従来型うつ病の場合、本人は「自分はうつ病ではない。」と否定したがります。
新型の非定型うつ秒の場合、本人から「自分はうつ病だ」主張したがりますので、余計に周囲は対応に困り、疑いのまなざしを向けたりもしがちです。
それが又、本人には自分を否定された、理解して貰えない、自分は悪くないのに周囲が分かってくれないのだという感覚に陥り、攻撃性につながるのです。
「非定型うつ病」には「拒絶過敏性」という特徴があります。
これは他人の評価を異常に気にして、相手の言動に対してもかなり過敏に反応し、ちょっとしたことを「拒絶された!」と過剰反応してしまう(拒絶に対して過敏に反応する)傾向です。
何かにつけて悪く受け止めてしまい、他人の言動をイヤガラセや拒絶、否定されたと思い込む心理状態なのです。
相手に対しての攻撃性が前面にでて、口論に発展しがちとなり、人間関係をこじらせてしまうことも少なくありません。
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脳内伝達物質セロトニンを増量してうつ病特有の気分低下を改善するSSRI抗うつ剤ジェイゾロフトのジェネリック医薬品です。副作用も低めで長期のうつ病治療にも処方されます。他の精神疾患のパニック障害やPTSDなどの治療にも使われる抗うつ剤です。 | |||||||
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