うつ病 60代

うつ病の症状と原因:60代

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60代のうつ病の原因、症状について

60代のうつ病

60代になってくると、男女ともに人生終盤という感覚に陥りやすくなります。

 

長年勤めた会社も定年になったり、仕事面でも第一線から引退する時期だったりして、大きな変化が訪れます。

 

家庭でも子供たちの独立などで、夫婦だけの暮らしになったりします。

 

お祝い事や良い変化であったとしても、大きな変化は「喪失感」につながることが多いのです。

 

60代のうつ病には、喪失感がキーワードとなります。

 

仕事からのリタイヤという喪失感や、子供の自立や結婚という喪失感、ぽっかり心に大きな穴が空いてしまったような感覚に囚われがちです。

 

今までの長い人生を改めて見直すような時間が増えるということも影響し、「自分の人生はなんだったのか?」と自問する人も少なくないでしょう。

 

自問自答で解決できたり、ここから第二の人生だ!と、ポジティブに考えられる人は良いのですが、そんな人ばかりでもないのです。

 

初老期のうつ病として、50代〜60代の女性に多くみられ「空の巣症候群」から自分だけ取り残されてしまったと、空虚感に捕らわれてしまい、孤独感が強くなり、ふさぎこんで、うつ状態に陥ってしまうのです。

 

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妻であり、母であり、嫁として、家庭内の役割をキチンと果たすことに充実感を覚えてきたような女性、家族を支えることを生きがいとして、自分の存在価値を見出していた人に、多くみられるパターンでもあります。

 

理想の妻・理想の母親像をこなしてきたようなタイプの女性が、支える相手を失うことにより落ち込んでしまいがちなのです。

 

60代男性の場合も、長年つとめた会社の退職や、仕事の引退により大きな喪失感を味わいます。

 

特に仕事一筋に打ち込んできたような会社人間タイプの男性の場合は、趣味も無かったり、人間関係も仕事から離れると乏しかったりして、次の人生への準備が足りないことも少なくありません。

 

自分には仕事関係以外には何もなかったということに、仕事から切り離されて初めて気づくという男性も多いのです。

 

定年したら、ノンビリして、夫婦で旅行三昧と思っている男性も多いようですが、実は家庭内にも居場所が無かった、妻にも邪魔者扱いされて粗大ごみ状態になってしまった、でも行く場所も無いという人は多いのです。

 

仕事の喪失感、家庭や社会からの孤独感、描いていたハッピーリタイヤとは全く違う現実とのギャップです。

 

仕事や子育てがひと段落して、夫婦で寄り添ってという形に移行できる人たち良いのですが、熟年離婚も増えているように夫婦仲が破たんしている場合も少なくないのでしょう。

 

それまで一生懸命に頑張って生きてきたという自負がある人は、余計にガックリと喪失感も大きくなる傾向があります。

 

うつ病の症状としては、精神症状としての抑うつ感、気分も落ち込み、意欲が出ない、考えがまとまらない、無気力感だけではありません。

 

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疲れやすいといった身体症状もありますが、眠れてないのと一体化しているケースも多く、加齢のせいと勘違いする人も多く見られます。

 

年を重ねたことによって体力も落ちてきますし、若い頃と違って無理も効きませんし、病気なども増えてきます。

 

自律神経やホルモン系、免疫系の機能も落ちやすいところへ、うつ病により余計に影響を受けたりする悪循環もあります。

 

喪失感の最大のものとして、身近なものの死というのがあります。老親の死や、配偶者の死などに遭遇する年代でもあり、一気に喪失と孤独の中に突き落とされることもあるのです。

 

可愛がっていたペットを失う、ペットロスもうつ病の大きな要因です。

 

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