うつ病 自力

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うつ病は脳内のセロトニン分泌が、なんらかの理由で低下していることによって発症する病気です。

 

さまざまな要因が積み重なって発生している症状であり、単純に薬を飲めば治るという病気ではありません。

 

脳機能を薬剤で補助することは治療のスタートとしては有効にはなりますが、抗うつ薬を服用さえしていればすれば良いとか、休養していれば治るという単純なものでは無いのです。

 

うつ病の治療には、投薬治療の効果が2割で、周辺環境の影響が8割と言われていて、自分の意識的な部分で大きく変わるケースもあります。

 

うつ病は、睡眠障害もあって朝起きることが辛くなり、身体も重くて起き上がれない状態になりがちで、そのまま昼まで眠ってしまう人も少なくありません。

 

休養は必要ですが、ダラダラと眠り続けることは生活リズムを乱してしまうことになり、決して良いことではありません。

 

規則正しい生活を心がけることは、うつ治療には有効ですし、朝日を浴びることが体内時計をリセットし、睡眠障害を改善する作用もあります。

 

朝食をキチンととることも、エネルギー不足のうつ病には、1日のスタートとして大切なことです。

 

ルーティン

 

朝の光を浴びられる時間帯、5-7時の間に必ず1度は起きてカーテンを空け、外の空気を吸ってください。

 

できれば屋外に出るのが良いですが、窓を開けて深呼吸するだけでも構いません。

 

ムリヤリ起きる、起こされるで構わないので、とにかくベットから出て、朝日を見る、外の空気を吸うのです。

 

顔を洗って、朝食をとる、セロトニンを増やすために有効なバナナやヨーグルトを毎朝食べる習慣をつけてください。

 

生活の習慣化「ルーティン(routine)」によって、うつ病の改善に役立つのです。

 

例えば　「毎朝、決まった時間に起きて、洗面し、バナナとヨーグルトを食べる」だけでも、良いでしょう。

 

ルーティンは習慣化・儀式化することによって、自らの集中力を高めたり、大丈夫だという信じる気持ちをつくることにもつながります。

 

ゲン担ぎやおまじないのようなモノだと思っても構いませんが、一定のリズムを身体に記憶させることは、精神の波を安定に導く作用があるのです。

 

認知療法

 

「認知療法」という、自らの思考傾向の歪みを修正していくという治療法もあります。

 

うつ病になりやすい人は、考え方がネガティブ方向に歪みが生じているケースが多いので、意識的に修正できるようにトレーニングする方法です。

 

例えば、友人に「おはよう」とあいさつしたときに返事が無かった場合

 

 

うつ病になりやすいのは、前者の全て自分に責任があり、自分が悪かったのでは?と考えてしまいがちな人です。

 

事実としては、単に「友人が挨拶を返してくれなかった」だけですが、客観的な事実だけをとらえることが出来ず、「嫌われてしまった」という主観的な感覚に置き換わってしまうようなタイプです。

 

ある意味では、自意識過剰ですし、被害妄想的とも言えるかもしれません。

 

これを自分中心に受け取るのではなく、客観的に意識をコントロールするのです。

 

友人は、ただ機嫌が悪かった、寝不足だった、ボーッとしてた、具合が悪かった、のかもしれませんね。

 

「そんなこともあるよね」と「ま、いっか」と受け止められるように、深刻にならずスルーできる思考パターンを身につけることで、うつ病の再発などを予防することもできます。

 

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