うつ病 仕事

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うつ病の初期の段階として、仕事などで些細なミスが増えてくるという現象があります。

 

元々がミスの多いような、うっかり者タイプであれば本人の性質として気にならないかもしれませんが、うつ病になりやすいタイプには生真面目でコツコツ仕事をするような、慎重な人が多いのです。

 

今までミスをするようなことのなかった人のミスがあまりに頻繁になると、周囲にも目についてきますし、あれ?と気になることも増えるかもしれません。

 

本人は、もっと気にしていて「なぜ　こんなミスを?」「どうして出来ないのか?」と思い詰めてしまい、余計に焦ってスムーズに業務が進められなくなるケースもあります。

 

うつ病の経験談としては、何か特別にショッキングが出来事があったわけではなく、ちょっとしたミスの積み重ねや、初歩的な失敗などを気に病んでいたり、上司から繰り返し注意を受けたりした積み重ねから自信喪失に至るというケースも多々あるようです。

 

叱られ慣れているような人や、開き直れるタイプにとっては、全く平気なことであっても、子供の頃は出来の良い子だったり、学業もソコソコにできていたような、まじめなイイコにとっては、自分のミスも注意された事実も平気では無いのでしょう。

 

挫折をしたことが無かった人にとっては、思いのほか大きなショックとなってしまうパターンです。

 

ミスをしてはいけない、何度も失敗できない、また叱られる、という意識から萎縮してしまい、緊張感で苦しくなってきます。

 

本来なら、落ち着いてやればできる事が、軽いパニック状態のようなアタフタした精神状態になり、余計に出来なくなるという悪循環パターンです。

 

うつ病になっていた場合は、落ち着いて冷静にということが難しくなってしまい、余計な緊張感が続いていて、しかも集中できないという脳の状態があり、更にミスを増やす原因にもなってしまいます。

 

うつ病では記憶力も低下してくるので、物忘れも増えて、頼まれていた仕事や約束、アポイントなどを忘れていたりします。

 

いつもやっていた業務の手順が出てこなくなったりすれば、ミスも増えて当然なのかもしれません。うつ状態が進行すると、数分前に依頼をうけたことを忘れてしまっているということもあります。

 

会社で、そんな状態では仕事にはならないですし、周囲の信頼も失ってしまいますね。

 

うつ病でも無理して仕事を継続している人もいるかもしれませんが、ミスが続くと思った以上に精神的にも落ち込みます。

 

余計に仕事が進まなくなり、このままでは皆に迷惑をかけしまう、こんな私は退職した方が皆も喜ぶに違いない、というネガティブ思考におちいります。

 

プライドが邪魔して、うつ病であることを隠そうとという意識が働きがちですが、自分の病状を会社に説明して、周囲の協力を得られるようにSOSを出してください。

 

思考能力も落ちているので、白黒どっちか、二択でしか考えられず、感情が極端に揺れて、後さき考えずに退職を申し出たりすることもあります。

 

一生を左右する判断でもミスをしてしまわないように、ゆっくり落ち着いて、会社にも現状を素直に説明し、相談することが大切です。

 

記憶力の低下や、些細なミスの対策として、とにかく細かくメモする習慣をつけて、繰り返し見返すことです。

 

1日の仕事のタスクをノートに書きだして、指示されたこともメモして、記憶しようするのではなくて外部記憶ツールを活用してみてください。

 

今まで記憶力が良かった人ほど、記録することを怠りますので、自分の脳に頼らず外部記録でフォローしていきましょう。

 

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うつ病は、脳内の伝達物質であるセロトニンの減少により、さまざまな脳の機能障害が引き起こされる病気です。

 

セロトニンは幸せや喜びを感じる脳内ホルモンなので、楽しいとか嬉しいとかの感情が感じられなくなり、気分が滅入る傾向にあります。

 

気分障害と呼ばれていますが、脳の機能が低下するために、さまざまな脳の能力が落ちるという症状も見受けられ、優秀だった人が仕事ができなくったように見えることが多いのです。

 

些細なミスが増えたり、集中力に欠けていたり、ボーッとしている時間が増えるなど、もともとが仕事レベルの低い人の場合はありがちな事ではありますが、それまでバリバリ仕事をこなしていた優秀な人が「仕事ができない人」になるような状況です。

 

以前からミスの多いうっかり者ではなくて、従来は真面目でコツコツと確実に処理で来ていたことがミスが増えたり、安心して任せていた業務が心配で任せきれなくなるようなイメージです。

 

つまり、元からの性格や性質では無く、以前とは違ってしまうような別人になったかのような変化があります。

 

自分自身でも、ミスが増え仕事ができなくなった、忘れっぽくなった、書類を読んでいても頭に入ってこない、読めるけど理解や認識ができない、覚えられない、考えられないというような、自覚症状があります。

 

本人も今まで簡単に出来ていたことが出来なくなると慌てますし、焦ってしまい余計にプレッシャーになって失敗が増えてしまいます。

 

周囲が変だと気づくころには、本人は自分に対してかなりなストレスを感じていて、パニックに近いくらいの焦りの中に居るでしょう。

 

うつ病による脳の機能低下なので、焦っても何の解決にもならないのですが、本人は気持ち的にパニック状態だったりするのです。

 

まずは、慌てて何かをすることは止め、落ち着いて、冷静にならなくてはなりません。急いで作業をするのではなく、ゆっくりと慎重に対応し、ひとつひとつ対応していくようにしてください。

 

指示されたことができなくなるという作業効率だけでなく、思考能力や判断能力も落ちていますので、決断ができなくなります。

 

うつ病では、脳の前頭葉において、血流や代謝が低下しているとされています。

 

 

うつ病では、脳機能の低下で仕事能力が落ちるだけでなく、睡眠障害や体調不良(頭痛、めまい、吐き気)などにより、余計に仕事ができない要素が重なってきます。

 

体調不良で遅刻が増えたり、休みがちになってきて、作業効率も悪くミスが多い、アポイントを忘れていたり、仕事の納期が守れなくなったりすれば、周囲からは「仕事をさぼっている」「仕事ができない」と思われてしまいます。

 

商談で相手の名前を間違えたり、発注数が覚えられなくなったりして、何度も聞き返したりすれば相手に不快感を与えていることになり、取引先との関係も悪化すれば会社も放置しておかないでしょう。

 

本人も相手の反応や上司からの叱責で、余計にストレスとなり状態が更に悪化するという悪循環に陥ります。

 

仕事ができなくなったと感じたら、うつ病が悪化し過ぎる前に、治療を開始することをおすすめましす。

 

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