うつ病 友達

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うつ病を発症する人は、決して珍しくなくなりました。

 

学校や会社にも、友人にも同僚にも、うつ病で苦しんでいる人がいるかもしれません。

 

友人がうつ病を発症した場合、友達としてどのように接したら良いのでしょう?

 

本人から打ち明けられた場合は、まずは落ち着いて話を聞くことが大切です。

 

「嘘でしょう?」と否定したり、「なぜ?」「どうして?」と理由を聞いたりしても、本人を困らせるだけです。

 

相手が何かして欲しいと頼んでいるわけでは無いなら、「そうなんだ」と事実を受け止めることしかできないのです。

 

うつ病は、人によって症状や状態が異なりますし、日によってもアップダウンの激しい病気です。

 

気分障害とされているくらいに、気分の安定が難しい、本人の意思に関係なく気持ちのふり幅の激しい病気なのです。

 

元気に見えるときもあれば、死にそうに滅入ってしまっている日もあり、攻撃的な言動が見られることもあります。

 

「ガス欠したように身体が全く動かない」「生命力のエネルギーが消えた感覚」「何もしたくないし、できない」「全身に枷を巻かれたように重い」「脳が働かない」など、表現はさまざまです。

 

ただ、本人にしか分からない辛さなのは事実なのです。

 

基本的に別の人間ですから、本人の辛さを本当の意味で理解することはできませんし、心から共感することも難しいでしょう。

 

以前とは変わってしまった友人に対して、以前と同じような友情を抱くことも、同じように接することも出来ないかもしれません。

 

イライラしている友人や、何もできない無気力な状態の友人、自信を無くてジメジメと自分を責めている姿など、見ているだけで辛くなってくるかもしれません。

 

ただ、相手は辛い時期なのだということだけは理解して、相手が話したいと思ったときにはじっくり聞いてあげる、会いたくないといえば放っておいてあげるという、柔軟なスタンスが必要になります。

 

状態の良いときもあれば悪いときもあり、腹の立つことやムカつくことも、多々あるでしょうし、友人関係を切りたいと思うこともあるかもしれません。

 

我慢する必要はありませんし、少し距離を置くというのも時には必要です。

 

振り回されるばかりでは自分が疲弊してしまいますし、ネガティブ思考に取り込まれてしまい、負の連鎖になるケースもあり得ます。

 

大切な友人だからこそ相手が弱っている時には思いやりをもって接したいものですが、自分に余裕が無ければ相手を思いやることもできなくなってしまいます。

 

薄情に思えるかもしれませんが、過干渉や気を使われ過ぎるのも、うつ病の人にはプレッシャーになりますから、適度に距離を保って必要とされた時に手を差し伸べる感覚で構いません。

 

望まれたときに手助けできるように、自分は心身共に健康で無ければならないですからね。

 

友人だからといって、自分を犠牲にしてまで尽くす必要は無いので、余力を蓄えておくと考えてください。

 

引き籠もっている友人を、無理に気分転換に連れ出そうとすることも、おすすめできません。

 

うつ状態はエネルギー不足のような状態ですから、お互いに気を使って疲れてしまうだけになりかねません。

 

強制的に何かに誘うのでは無く、相手が出かけたいと言い出したら、自分に余裕があれば付き合うという感じで良いのです。

 

自然体で良いのですが、相手の言動に対して、自分も感情的になって言葉をぶつけるようなことだけは避けたいものです。

 

口に出せなくても「あなたを見守っている」「良くなること待っている」と、大切に思う気持ちはきっと相手に伝わることでしょう。

 

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